陰山式の学習法について学ぶ:「陰山式 ぜったい成績が上がる学習法」を読みました

「百ます計算」「陰山メソッド」・・・以前からTwitterのタイムライン上でたまに見かけ気になっていたものの、その実態を正確に把握できないままでいました。

気になって仕方がなくなり、Twitterで陰山英男さんをフォローしてツイートを拝読しているうちに、一度しっかり提唱されている内容を調べてみようと思うようになりました。

そんな折、ちょうど陰山さんの提唱する学習法を整理した新刊「陰山式 ぜったい成績が上がる学習法」がでるということで早速読んでみましたのでご紹介。

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広い範囲の話題がコンパクトにまとまった構成

本書のタイトルは「学習法」となっていますが、カバーしている内容はもう少し広くて、

  • 勉強方法(1章、2章)
  • 教科ごとの学習ポイント(3章)
  • よく寄せられる質問への回答(4章)
  • 日本の教育改革の動向(5章)

となっています。いずれもなるほどなるほどと、納得感のある内容でした。

「勉強とは集中する練習である」=「だらだら学習は『勉強をできなくする練習』」

というのが一番のメッセージ。

この集中力を高める、かつ算数の基礎基本を固めるための手段の一つが「百ます計算」であることがよくわかりました。

その百ます計算にも、よいやり方と悪いやり方についても説明があり納得。よいやり方は、子どもの意欲と向上心を引き出すんですね。

  • 毎回同じ問題を使用する
  • 毎日タイムをはかり記録する
  • 100m走のように「用意、スタート!」と大きく発声
  • 解き終わったら「X分Y秒!」と大きな声でタイムを知らせる

など。

それ以外にも集中して勉強するためのコツなどについても紹介されています。

漢字の学習方法、予習の進め方、各教科のポイントなど、子どもの勉強をサポートするうえで有益な情報が満載でした。4章のFAQについては、小学校のお子さんがいるご家庭では本当に悩ましい内容で「あるある」だと想像します。

うちは、子どもはまだ年中(本校執筆段階)なので「百ます計算」に取り組むのはもうちょっと先になりそうですが、「勉強とは集中する練習である」は今すぐに活かしていこうと思います。

日本の教育改革の動向は、長男が年中で、これから小学校、中学校と進んでいくことになる我が家にとっては非常に参考になる情報でした。自分たちの生徒・学生時代とはずいぶん状況が変わりつつあることを知りました。

小学校のお子さんをお持ちの方(&小学校の教員の方)には特におすすめできます。2時間もあれば読み終えられるボリュームです。

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