我が家の趣味は山歩きで、冬季以外は積極的に山にでかけています。幸い、息子もどんどん歩けるようになってきて、楽しんでくれているようです。
子どもが嫌がらずについてきてくれ、親子で山歩きを楽しめるようにするためには、どんなことが効くんだろう?と、我が家のことを振り返って考えてみました。
準備編
とにかく登山用の靴を最初に用意する
まず山に行ってみようとなったら、まずはじめに子どもに登山用の靴を用意すること。これがかなり重要です。山歩きが続くかわからないから最初は今持っている靴で…、というのが一番よくありません。
石がゴロゴロしていたり、木の根でゴツゴツしている道を普通の靴で歩くのは、大人でも苦痛です。底が柔らかいので足の裏が痛く足の裏も曲がるので大変疲れるのです。底が固い登山靴であれば苦になりません。
はじめての山歩きで、歩きにくい、痛い、疲れるという印象を持ってしまうと、山はつらい、行きたくないと考えるようになってしまいかねません。とにかく靴だけは、最初からちゃんとしたものを使うようにすべきです。
靴を買いに行く場合には、店員さんがフィッティングしてくれるお店に行くのがよいと思います。サイズのあった靴を選ぶことができるだけでなく、お店の人と話をして、試し歩き用の岩を歩いてみたりすることにより、本人のやる気を刺激することができるという副次的な効果もあります。
私のおすすめは、モンベルの直営店。とにかく店員さんが山が好きで、丁寧に説明してくれます。製品の品質も確実かつ、海外ブランドに比べてお手頃価格です。
靴以外には、トレッキング用の厚手の靴下、伸縮性のあるズボン、帽子が必須です。
登山靴、帽子、山っぽいシャツを着て歩いていると、すれ違うおじいさん・おばあさんがよく話しかけてくれます。ここで「がんばってるね」と言ってもらえるのもやる気につながるようなので、この点でもカタチからはいるのは悪くありません。
行き先選び
行き先選びのコツとして思い浮かぶのは
- 森や草原、岩場など道に変化がある
- 登頂できたら達成感のある
- あまり人が多すぎない
あたりです。
子どもの場合、体が軽いせいでしょうか体力より気力・飽きのほうが課題です。風景に変化があると飽きにくくなります。
また、子どもながら頂上にたどり着けた場合の達成感は相当のもの。見晴らしがよく、周囲より頭一つ抜けていて、あまり広すぎず、岩場になっているところがうちの子のお気に入りのようです。
子ども連れだと、どうしてもペースが遅く、あとから来た人に追い抜いてもらうことが多くなります。またすれ違いのときも気を使いがちです。その点で、人が多すぎる山(コース)は向いていないと思います。
これら以外に、当然の前提条件として、アクセス方法、難易度、所要時間、時期についても考慮が必要です。
最近は、親子向けの本・ガイドが豊富なので大いに参考になります。
子連れの場合、休憩・遊びの時間を含めて、本や案内板にある一般向けのコースタイムの1.5倍から1.7倍程度かかります。日没時間、帰りのリフトやバスの時間(もし使うなら)を考慮して十分余裕を持つようにしましょう。
体力レベル、住んでいる地域、アクセス方法(車なのか公共交通機関なのか)など状況によりますが、(関東で)あえて一つおすすめをあげるとしたら…金時山(標高1213m)でしょうか。
コースは、金時神社から金時山山頂往復、もしくは金時神社→金時山山頂→乙女峠まわりです。登山をしっかり味わうことができ、眺望もすごく良いです。さらに、金太郎の山なので子どももよろこびます。真夏以外ならいつでも登れます(真夏は暑すぎる)。
当日編
靴ひもの結び方を、登りと下りで変える
登山靴の靴ひもの結び方を、登りと下りで変えると疲れにくくなります。
登りや平坦な道では、足首を固定しすぎないようにすると、足・ももが動かしやすくなって疲れにくくなります。
以下の写真のように一番上のフックはとめないようにします。結んだあともう一回ひもを回すとゆるみにくくなるそうです。また歩いている間、フックにひもが引っかからないようにまとめてから織り込んでいます。
これだけでだいぶ歩きやすさ、足・ももへの負担が軽くなります。
逆に下りでは、一番上のフックまできつくしめます。こうすることにより、足首を固定することができます。また、下りの坂道でもつま先が前に当たらないようにできます。
飽きないように
前述したように子どもの場合、とにかく飽きが課題なので、道中、できるだけ飽きないように工夫するとよいと思います。
我が家の場合は、
- 親の持つストックのストラップと、子どもの持つストックのストラップを連結して電車ごっこしながら
- 毒キノコ探し
- コースサインのリボンや番号探し(誰が先に見つけるか)
といった遊びをよくしています。とにかく、何かに夢中しながら歩けるようにしてあげることが重要です。登りはじめのときに集中できずグズグズしているときにも効果があります。
あと、アメやチョコなど、歩きながら食べられるものをパパ・ママのポケットにいれておき、飽きや疲れがではじめたところであげるようにしています。
「まだ?」「あとどれくらい?」の質問にどう答えるかも影響が強いです。まだまだ先は長いのに「あとちょっとだよ」などと答えると、そのあとが厳しくなってきます。
最近は、先が長い場合は「まだかな、まだかな、とおもっていると、かえってなかなかつかないよ」「歩いていればそのうちつくさ」と返すようにしています。すると「またそれか」と思うようになるのか、あまりしつこく聞いてこなくなりました…。
おわりに
以上、子どもと山歩きという観点で、効きそうなコツみたいなものをご紹介しました。お子さんの年齢や人数、性格などにより何が効くかはそれぞれだと思います。
書籍などを参考にして基本をしっかり押さえたうえで、ヒントになる点だけでも参考にしていただけますと幸いです。
くれぐれも、無理をせず安全第一で楽しみましょう。
追伸。いろいろ書いていたら長くなったのでバッサリとカットしています。ご意見、ご提案、質問、聞いてみたいことがありましたら、Twitter(@HiroD51)や、ブログコメント・フォームなどでお知らせください。